2021/11/29
バイナリーオプション
通貨の特徴を理解して取引を攻略しよう  vol.4

今までの記事では、
通貨そのものの特徴についてご紹介してきましたが、
今回は金融派生商品の特徴についてご紹介していきます。

 

vol.1、vol.2、vol.3 のお話を見てない場合は先にそちらをご覧ください。

 

→ 通貨の特徴を理解して取引を攻略しよう  vol.1
→ 通貨の特徴を理解して取引を攻略しよう  vol.2
→ 通貨の特徴を理解して取引を攻略しよう  vol.3

 

金(GOLD)について

GOLDはご存知の方も多いと思いますが、
金(きん)の取引になります。

 

世界的にも価値が安定して高い事から金融商品として扱われており、
バイナリーでも途中からGOLD通貨を入れての
取引も可能となました。

 

通貨価値が大きく変動するような相場でも、
GOLDは比較的に安定した価値を維持しやすい面から、
日本では、「有事の金」とも呼ばれています。

 

 

安全資産である

GOLDは通貨の暴騰や暴落に影響されずに
価値を維持する傾向にあり、安全な資産であるという共通認識があります。

 

発展途上国などの国民の中には、自国の通貨で預金しておくよりも
金に換えて持っている方が安全だと考えている人も多いです。

 

 

また、安全資産という点では
日本円も安全通貨と言われていますし、
米ドルも「有事のドル買い」と言われるくらい信用度の高い通貨です。

 

しかし、日本円は世界中のどこでも使えるわけではないことや
リーマン・ショックのような大暴落を起こしてしまうようなことが起きれば
当然大きな価値変動をしてしまいます。

 

 

それに比べ、ゴールドの価値は世界中で認められており、
その価値が通用しない国はないということもあり、
信用度が高いことも相まって比較的大暴落が起きにくいです。

その点ではGOLDの方がより安全な資産だと考えられます。

 

 

米ドルが動くとGOLDも動く

米ドルに動きがあると連動してGOLDもよく動きます。

 

簡単に紹介させて頂くと、

 

米ドル高↑ GOLDの価格は下落↓


米ドル安↓ GOLDの価格は上昇↑

 

このように反比例するような
値動きが起こりやすくなっています。

 

 

あくまでも事例の一つですので
必ずこうなるということではありませんが、
米ドルとGOLDの相関関係は強く意識されるポイントです。

 

 

日本円もGOLD価格に影響

日本円に対してのGOLDの動きも
米ドルほどではないですが、影響があったりします。

 

円高↑ GOLDの価格は下落↓


円安↓ GOLDの価格は上昇↑

 

米ドルと同じように、
このような反比例する値動きが起こりやすくなっております。

 

しかし、相関関係としては米ドルと比べると日本円は
一段弱い関係となっています。

 

 

例えば、
GOLDの価格が強い上昇トレンドにあるような時には、
円高に動いたとしてもGOLDの価格が下落しない場合もあります。

 

こちらも米ドルと同じで、
事例の一つですので
必ずこうなるということではありません。
参考程度に捉えるといいでしょう。

 

 

地政学的リスクとGOLDの関係

地政学的リスクとは特定の国や地域が抱える、
政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、その地域や世界経済に与える
「リスクを総括したもの」のことをいいます。

 

 

特定の国や地域の地政学的なリスクによって
その国や地域で利用されている通貨の価値が急落するようことがあります。

 

たとえば、戦争やテロなどにより
通貨の価値が低下したり、仮に国が破綻した場合は
通貨の価値がまったくなくなってしまいます。

 

 

そういったリスクを避けるために、
情勢が不安定になるような場面では
代わりにGOLDを持つことが多くなります。

 

 

結果的に、世界情勢に左右されて
GOLDが大きく上昇をつけるようなこともあるので、
GOLDで取引をする場合は、
世界情勢をよく知っておく必要があります。

 

 

原油(OIL)について

ガソリン・灯油・軽油などの元となる石油の原料で、
原油とは、油田から採掘したままの未加工の状態のものです。

 

原油価格は、サウジアラビアやアメリカ・ロシアなどの産油国の動向や、
需要と供給の変化によって価格が大きく変動します。

 

 

世界情勢に影響を受ける

原油の価格は需要と供給のバランスによるも影響が大きいです。

需給に影響を与える原因は
各国の動向が大きく影響致します。

 

 

一部例を紹介致します。

 

■価格の上昇
・生産国による政策により原油の生産量が減る
・災害やテロなどで原油の採掘が難しくなる

 

■価格の下落
・生産コストの削減や設備の導入により効率が上がる
・景気悪化によりそもそもとして需要が減ってしまう

 

このようなことが挙げられます。

今現在、2021年11月にガソリン価格が上がっています。

 

 

また、コロナウイルスのワクチン接種が世界中で進んでおり
それにより、今まで止まっていた工場なども稼働し始め
徐々に世界経済が動き始めており、それに伴い
今まで以上に原油が必要となっており価格も上昇してきております。

 

 

季節によって価格が変動する

原油の需要と供給のバランスは、季節に応じて変わってくる為
季節によって価格が変動しやすくなっております。

 

 

こちらも一部例を紹介していきます。

 

■夏
連休も取りやすくドライブに出かける人が増える為
ガソリンが利用され、そのため原油の価格も上昇傾向にあるといえます。

 

■冬
冬の暖房の使用により、ガソリンや灯油の需要が増え
価格が上昇傾向にあるといえます。

 

このように季節感も常に意識していく必要があります。

 

 

原油の産出国の天候も重要

天候悪化によって、原油の生産が止まってしまう
需要が伸びる季節であった場合は、供給が追いつかなくなります。

 

そうなると、需要と供給のバランスが崩れてしまい
結果的に原油の価格も上昇してしまいます。

 

 

ニューヨーク時間に動きやすい

原油取引で用いられる価格は、ニューヨーク商品取引所で取引される
WTI原油先物の価格がベースとなるため、ニューヨーク時間に値動きがあります。
原油を取引する方は、
このことを踏まえてチャートと向き合って頂ければと思います。

 

 

まとめ

今回は、金融派生商品の特徴について紹介させて頂きました。

 

どちらも世界の経済事情が大きく影響する傾向にあります
関係しそうな国のニュースを確認し、分析してみてください。

 

また、基本的に通貨での取引が多いと思いますが、
世界情勢を知ることで普段取引で意識しない視点も、
変わることがあり少なからず理解していると損はしないと思います。

 

興味のある方は今後の取引の参考にしてください。



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