2021/11/17
バイナリーオプション
バイナリーオプションにおける期待値  ~期待値を理解しトレードをしよう~

利益を上げるものは期待値を追う

いきなりですが、まず大前提として知っておいて頂きたいのが、
投資の世界において、必勝法なんてものは存在しません。


投資というものは、「負ける」ことを前提に行う必要があるからです。

 

 

世の中のどんな著名な投資家も、
専門的な知識を有する大手ファンドですら、
百発百中で勝つようなトレードは行いません。

 

 

勝ち負けがある中で、勝ちの比率が大きくなれば、
自然に利益がついてきます。

 

しかし、世の中には、
FXや株式、他にも様々な投資先があり
それぞれ特性や市場の動きも変わってきます。

 

 

一般的には、チャートが上昇するか下降するか、
どちらに優位性があるかをテクニカル要素や、
ファンダメンタル要素を基に考えて取引を行い、
最終的に利益を上げていくことが目標となるのは一緒ですが、

 

 

この中で、利益を上げていく為に重要な要素として、
共通してあるのが「期待値」という考え方です。

 

 

この記事では、期待値というものがどういうもので
トレードにおいてなぜ期待値が重要なのかをお伝えしていきます。

 

 

そもそも期待値って何?

期待値とは、一般的に確率論において、
確率変数のすべての値とその確率を掛け合わせ加重平均を指します。

 

 

こんな言い方をすると難しく感じてしまいますが、
簡単に投資に置き換えると
掛け金に対して戻ってくる見込みの金額のことを指し、
1回の取引でどれくらいの損益が期待できるかという値のことです。

 

 

分かりやすいように
ジャンケンを例に説明します。

 

まず前提として、
ジャンケンを1回するのに参加費として1,000円かかる事にします。
その代わり、じゃんけんに勝ったら賞金がもらえます。

 

 

ジャンケンの勝敗によって下記のように賞金が得られ、
負けてしまった場合参加費を没収されてしまいます。

 

〇 勝ち       1,800円
△ あいこ(引き分け) 900円
✕ 負け         0円

 

上記のジャンケンの勝負をするとしたら
参加者は得するでしょうか?

 


期待値を考えていきましょう。

 


このジャンケン勝負の期待値を計算していくと、

勝ちも負けもあいこ(引き分け)になる可能性も
約33%です。

 


その為、計算方法としては、
各勝負で貰える金額に33%を掛けていきます。


〇勝ち 1,800円 × 33%(0.33) = 594円

△あいこ(引き分け) 900円 × 33%(0.33) = 297円

✕負け   0円 × 33%(0.33) = 0円

 

 

上記の計算式で行い、
合計金額が期待値になります。

このジャンケン勝負の期待値計算方法は、
各勝敗の合計金額を全て足した、
「891円」となります。

594円 +  297円 + 0円 = 891円

 


このジャンケンのルールは、
参加費が1,000円かかりますので、
計算してみましょう。

1,000円(参加費) - 891円(期待値) = -109円

 

 

こうして上記のように計算をしてみると、
期待値としては「-109円」となり、
結果として、やらない方が良いというのが明白です。

 

 

この期待値が参加費の1,000円を超える数字であれば、
ジャンケン勝負をやった方がよいという事になります。

 

 

ではここで一度、
バイナリーオプションのに当てはめた場合を見ていきましょう。


下記のような計算式になります。


期待値 =(勝率×平均利益)-(負率×平均損失)


 
計算式だけ見ると難しそうですが
実際に一般的な取引業者の
バイナリーオプションの取引を例に考えていきましょう。

 


勝率60%場合
べット金額10,000円
15分取引(ペイアウト1.85倍)

 

期待値=(60%×8,500円)-(40%×10,000円)
   =5,100円 - 4,000円
   =1,100円

 

この場合、一回における期待値は
+1,100円ということになります。

 


期待値は実際に増えるお金の額ですから
シンプルに期待値が高いほど利益が上がっていきます。

 

また、計算式からもわかる通り、
ベット額がバラバラな場合、
正確な期待値の計算が出来なくなってしまいます。

 

 

 

この点からも資金管理の重要性が理解出来ます。

 

資金管理が崩れる自分が求めだした数値に狂いが出始め、
そこからコントロールが出来なくなってしまいます。

 


仮に期待値がプラスの状態で取引を行っている場合
取引をするたびにその分プラスになるので
取引をすればするほど利益に繋がるようになります。

 

 

期待値を上げるためには?

期待値が高いと利益も高くなっていくことが
わかりましたが、実際に期待値を上げる為には
何をどうしたらいいでしょうか?


それは、


・勝率を上げる事
・ベット額を上げる事

上記2点になります。

 

 

勝率を上げる事に関しては
シンプルに勝率を伸ばしていくことで収益が大きくなります。

 

以前こちらの記事で
勝率を上げる為に分析が必須~バックテストを用いた上級者編~

損益分岐点について紹介しましたが、
54.06%を超えてからさらに勝率を上げていく事により収益があがります。

 

参考までに表を作ってみたので御覧ください。


ペイアウト率1.85倍の時10,000円で100回エントリーした時の勝率別利益額の表になります。

 

 

表を見てわかるように、
勝率が上がるだけでこんなにも
利益が変わってきます。


せっかくですので
エントリー数を増やしたパターン
表も記載しておきます。


ペイアウト率1.85倍の時10,000円でエントリー回数を増やした時の勝率別利益額の表になります。

 

このように勝率とエントリー回数が上がると
こんなに利益が変わってきます。

 

 


次にベット額を上げる場合です。


同じ勝率でベット額を上げた場合の表も作成しましたので御覧ください。

 

ペイアウト率1.85倍の時勝率80%で100回エントリーし、BET額を変更した場合の利益額の表になります。

 

 

こちらも先程の勝率と同様にベット額が上がれば上がるほど
期待値が大きくなっていくのがわかると思います。

 

 

ベット額を上げる際の注意点としては
勝率が一定でないといけないので
どんな相場においても月間単位、数か月単位で
安定した勝率を出せるくらいのスキルが必要になります。

 

 

スタート段階で元金がたくさんあるからと
最初からベット額を上げてしまう場合

資金を大きく減らしてしまう可能性がありますので
基礎学習は怠らないようにしましょう!

 

 

まとめ 自分の期待値を計算してみよう

皆さんもトレード記録を振り返り
自分のトレードにはどのくらいの期待値があるのか
確認してみてください。

 

もしもマイナスでしたら改善する必要があります。

 


勝率を上げることも大事ですが、
期待値という観点から考えて、
利益を上げることを意識していきましょう!

 

自分の勉強の成果で勝率がとても高くても
利益が少ないと非常にもったいないです。

 


また、期待値の計算を見てわかった方も多いと思いますが
資金が一定でないと期待値の計算がほぼ出来なくなってしまいます
適切な数字を出すことが出来ません。

 

 

勝ち続けているトレーダーは
勝率を上げ負けないトレードをしながら

期待値を追い続けています。

 

その為勝つ時も負ける時も全ては
想定内というメンタルでトレードを行っているのです。

 

期待値を追いかけて一回の勝ち負けに一喜一憂することなく、
トータルで見た時に最終的に勝てるように日々トレードに取り組んでください!

 

 

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