2021/05/29
バイナリーオプション
通貨の特徴を理解してトレードを攻略しよう  vol.2

前回に引き続き、今回も通貨について紹介致します。
前回のお話を見てない場合は確認頂ければと思います。

→ 通貨の特徴を理解してトレードを攻略しよう  vol.1

 

 

ユーロ(EUR)について

EU圏で使用されているユーロについて記載していきます。

 

1999年誕生の新しい通貨

ユーロはヨーロッパで使われる統一通貨です。
1999年に誕生したばかりの、比較的新しい通貨です。

米ドルに続く取引量を誇り、第二の基軸通貨と呼ばれ、
EUの経済規模も、アメリカ経済に次ぐ第2位に位置しています。

 

ユーロと米ドルは密接な関係

ユーロと米ドルは密接な関係にあります。

現在の為替市場は、米ドルを中心に回っているといっても過言ではありません。

アメリカの有事には、米ドル以外の通貨にも少なからず影響があるものです。

その中でもひときわ大きな影響を受けるのがユーロです。

ユーロは世界でも米ドルに次ぐ取引量を誇る通貨ですから、
アメリカに何か悪い要因があった際には真っ先にユーロが買われます。

米ドルを取引しているトレーダーが避難通貨として利用するからです。

アメリカの経済状況が下降気味のときにも、
米ドル売りユーロ買いが起こりやすくなります。

 

イギリスのEU脱退問題

EU加盟国の動きは、ユーロ価格に大きな影響を及ぼします。

その中でも大きな話題となったのが、
2016年のイギリスのEU脱退問題です。

2016年のイギリス国民投票の結果、
イギリスがEUから脱退することが決定されました。

当時はEURやGBPの価格は大幅に荒れ、
普段より大きい値動きを起こしていました。

イギリスは2020年、年末の深夜(日本時間1月1日午前8時)にEU離脱が完了しましたが、
EU加盟国で有事の際やEU全体の不景気では、EURの価格が大きく動くことが予測できます。

 

 

ポンド(GBP)について

イギリスで発行されているポンド通貨について記載していきます。

 

 過去の基軸通貨

18世紀に起こった産業革命によって繁栄の時代を迎えたことにより、
基軸通貨としての役割を担いました。

しかし第一次世界大戦、第二次世界大戦によってイギリスやヨーロッパ圏が、
急速にその力を失っていき、通貨の価値や役割が落ちていきました。

現在では、ポンドに代わって台頭してきたアメリカドルが、
世界の基軸通貨としての役割を担っています。

 

EU加盟国時代でも単独通貨

EUでは通貨の統合も目的としていて、
実際にユーロという単一の通貨が導入されています。

しかし、イギリスは元EU加盟国でもユーロは導入しておらず、
イギリス独自通貨のポンドを使用していました。

 

流動性が高い

ポンドの流動性は非常に高く、一見何でもないような経済指標発表でも、
投機筋が示し合わせたかのように50~100pips動くこともよくあります。

この高い流動性のために投機筋が参入している一方、
資金管理の甘いトレーダーは破産に追い込まれるケースも多く、
ポンドは別名「殺人通貨」と呼ばれています。

バイナリーオプショントレードを行う上でも、
値動きの大きい通貨として体感されている方も少なくないでしょう。

 

 

 スイスフラン(CHF)について

スイスで発行されているスイスフランについて記載していきます。

 

1人当たりのGDPでは世界トップクラスの豊かさ

スイスの経済規模はそこまで大きくはないものの、
1人当たりのGDPに換算すると世界でもトップクラスの豊かな国といえます。

スイス経済を牽引しているのは、
時計に代表されるような高い技術力を誇る
精密機械工業や製造業、専門性の高い銀行業、観光業などです。

 

リスクオフ通貨

スイスフランは「金よりも堅い」と呼ばれるほど安定した通貨として知られています。

リスクオフの局面においては、スイスフランや日本円、金(ゴールド)などに
資金が集中する特徴があります。

スイスフランは退避通貨として非常に人気があります。

 

プライベートバンク (隠し口座)

スイス銀行は伝統的に、投資家機密保護の金融制度に基づいた
「顧客情報の守秘義務」に長けている特徴があります。

そのためプライベートバンク(隠し口座)として世界的に有名です。

スイス銀行は、数百年以上に渡って大統領や時の権力者、
世界の裕福層のプライベートバンクとして利用されてきた歴史と実績を持っています。

そういった歴史と、永世中立国という国際的立場もあって、
スイスではこれら専門性の高い銀行業が発展しており、
セイフヘイブン(資金の安全な避難場所)として人気があります。

 

 

まとめ

今回は、ユーロ、ポンド、スイスフランについてお話しました。

それぞれ特徴があり、
ユーロ、ポンドは大きな値動きが起きやすい通貨となるので、
それを踏まえた上で、検証や取引に役立てて頂ければと思います。



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